ジジ(妻の親)の店舗併用住宅は、道路に面した間口(y軸方向)が、入口扉の両脇が大きなガラスで、柱が4本に対して、耐力壁が無い。
両側の柱がシロアリでやられていたため、先日、余った時間で、届く範囲で(1、2階の間の桁も含めて)添え柱をしておきました。
ジジは、『その時は仕方ないんだよ』というけれど、地震等による倒壊までの時間を1秒でも稼ぎ、お客様も含めて逃げられるようにしてあげたい。
木造建築で使用する火打ち梁を利用して、アルミベランダごと、揺れに少しでも耐えられるように。
ベランダ真ん中も。
他も入れたかったけれど、雨樋があったり、建物本体側の柱と位置がずれているため、y軸方向の揺れに少しでも時間を稼いでくれるように。
X軸方向は、耐力壁が多いので、そこへ補強をかけると、余計にy軸方向へのモーメントが大きくなり、負担がかかるので、X軸はいじりませんでした。
火打ち梁を入れた後。
ちゃんとやるならば、耐震診断の上、耐震補強工事が必要ですが、補助金交付の決定までの時間、労力、高額な自己負担、さらにその際に、既存不適格部(かつての建築基準法で確認申請を出していも、最新の建築基準法と照合して、現行法に適さない箇所も、まるごと直さないと、補助金は下りない。あくまでも住宅がメインなので、店舗併用だと下りない可能性も高い。
補助金をもらう耐震補強工事を数多くかかわってきましたが、コストパフォーマンスが極めて低いケースが案外と多い。住人の『そんな長い事、元気で生きていないだろうから』の言葉も重い。
ただ、少しでも被害を少なくしたいし、仮に倒壊した上階、梁等に押さえ込まれて、長時間苦しい思いをされるのも、いたたまれない。