横浜市旭区の大規模な左近山団地に、旭の重忠・青木豆腐店がありますが、3月X日、装いも新たに、【角打ちバル】が、リニューアルOPENします。豆腐屋さんはそのままで。
当社は、それに先立って、飲むなら必須のトイレを新設させていただきましたが、横浜市から【あさひの逸品として、豆腐シリーズ(とうふ、豆乳プリン、油揚げ等多数)・きゅうりのぬか漬け・辛味噌と3種類も、認定されている左近山を代表する名物店です。
さらには、オーナーの青木さんみずからが、旭区をさらに盛り上げるべく、フットワークよく活動され、左近山の皆様から、愛され頼られる存在として、あさひの逸品ならぬ逸人として認定されてるべき、腰の低い人格者です。
逸品を売られながら、約1週間で、水も排水も無い場所にトイレを新設。
飲んだら、トイレへ行きたくなるのが常。ほろ酔いの方が危なくないように、バリアフリーに気をつかいながら、計画・施工させてもらいました。
店舗の入り口の近くの為、変形した形状で、軽量鉄骨(LGS)間仕切りを作成。
フロントサッシが、3枚引き戸だったことを利用して、左側を工事区画。右側から豆腐屋さんへの出入りを、同時進行で、動線分けしながら。(我々は、あくまでも脇役)
さらに、左側は奥様が先生の【ゆきえピアノ教室】も、お休みしてもらうことなく作業。
ショパンの優雅な生音をバックミュージックに、工事していました。
入口が狭くなると、人が入りづらいし、直角に作成すれば簡単ですが、今後の来店者がぶつかってもいけないので、コーナーを斜めに。保健所指導の手洗いも、内部に取付け。
この配置なら、酔った人でも使用できるでしょう。
ウォシュレットもありますよ。
今後、器用なオーナーみずから、内部・外部ともに、進化させていくのは分かっているので、わざと壁紙等はホワイト系に。
給水と、手洗いの雑排水は、何とか確保しましたが、2階から下りてきているはずの汚水配管を目指して、養生をしながら、ハツリ作業。
人ひとり入れるスペースで。
ある程度予想はしていましたが(何故か図面を公社が持っていない)、店舗外壁のフーチングの下に、土があり、さらに掘り進めると、アゴ状のスラブがあり、それを避けて配管。
(スラブの下は、一部空隙があったため、一緒に砕石と捨てコンを入れ込み)
ある筈のない箇所から、給水管。
何度か改修を重ねた歴史でもあります。
ついでながら、漏水していたので、配管やり替え。
運がよいことに、水勾配を付けた汚水管が、給水管の下を、くぐることができました。
さらには、給水管の上に汚水管がクロスするのは、衛生上好ましくない。
さらに、有難いことに、2日間の雨模様でしたが、今では貴重なアーケードのおかげで、作業をしやすかった。歩行者も便利ですね。
この左近山の商店街のアーケードは、明暗センサー付きのかなり明るい照明器具が付いていたので、老眼の我々には恩恵でした。
インターロッキング内にある最終桝の管底が、GL-800。
左右からコンクリートが迫っている箇所を、700近くまで掘りすすめましたが、あるだろう位置に、汚水管が出てこない。
RC柱の基礎下に、どうも管が潜っている可能性が濃厚に。
脱着の大変な、インターロッキングを剥がすしかなく、最終桝に配管を接続するルートに決断。
何故か、最終桝に入れ込んだ位置に、配管を入れ込んでいた・・・けれども止めた的な、痕跡あり。50年以上前の施工だから、色々とあったのだろうと想像に難くありません。
インターロッキングに番号をふって置き、それぞれの脇の珪砂を掃除して、既存同様に下地の路盤を作り、浸透性のの不織布を張り、カラモルをその上に敷き込み高さを調整しながら組み込んで、納め直しました。
(インターロッキングを脱着する場合、一つでもずれると、途中からしわ寄せがあり、切断しないと入らない代物)
ハツリ箇所と、かつての工事でのモルタルの継ぎ目がガタガタなので、コンクリートカッターで、縁を真っすぐに切断。
(粉塵を出したくないので、カッターは湿式で)
既存同様に、ほうき目引きで仕上げ。
翌日に、マスキング、養生テープ剥がし。
これから、オーナー様による、店舗作りが急ピッチで行われますが、工事前から、多くの方々が、顔を出されては、『いつ開店するの?』『早くできないかな』と、期待と要望が凄かった。
【角打ち・かくうち】とは、簡単にいうと立ち飲み処。
【バル】とは、スペイン語でバーと飲食が一緒になった気軽な飲食店 という意味らしいです。
オーナー曰く
『角打ち』だけど腰かけて飲める!
『角打ち』だけど温かいつまみがある!
『角打ち』だけどノンアルコールも充実!
『角打ち』だけどテイクアウトもOK!
コンセプトが愉し気なお店ですね。