窯業系サイディングを使用している、外壁の塗装替え時に、ジョイント部をコーキングしてありますが、
そのコーキング材を打ち替えるために、先ずは既存のコーキングを除去します。
たまにあるのですが、新築時のジョイント部の定規代わりになっている【ハットジョイナー・断面がシルクハットのような形状で、サイディングの接合部にメインに入っている金属部材】が、ご覧のように、銀色のスチール部材として入っています。
毎日、現場管理をしていますが、ボンドブレーカーが無いことに気づきました。(現場によって時折あります)
先打ちコーキング施工(変成シリコン コーキングの上に塗膜が乗る手法・塗装替え時には長持ちしやすいので、この手法が今は多い)で、
写真下部のイラストのように、3面接着を防ぎたいので(コーキング材は、地震時はもちろん、重たいクルマが通行した際、強風で建物が揺らされている際に、建物本体の左右〈上下も)の揺れ・気温の上下により、サイディングが伸びたり、縮んだりする際に、ゴム状のコーキングは緩衝材の役割を演じて、サイディングとコーキングの亀裂・サイディング自体が割れるように、壊してしまうケースが案外とあります)、
塗装屋さんが持っているものは、太いタイプのボンドベレーカーだっため、急いで建材屋さんへ走り、8㎜幅のボンドブレーカーを購入し、お届け。
今回用意したのは、三菱ケミカルグループの、ダイヤテックス(株)製パイオランシリーズの、ボンドブレーカーBB-10-GR。
パイオランシリーズは、我々建築屋が多用している、緑色の養生テープ(粘着力はそれなりにあるが、短時間ならば剥がした際に、糊残りが少なく、下地を傷めにくい)で、床の段ボール養生、布マスカーの端末を押さえる際に、ホコリをたからせたくない時など多様に活用させていただいております。これの良さを覚えると、もう手放せない代物で、箱買いするほど使用しています。
※もう少し粘着力が低く、密着性の弱い下地を傷めたくない場合は、パイオランでも発売されていますが、各社から発売されている、ピンク色の養生テープを、その箇所ごとに使い分けて、使用させていただいております。
建築屋が、主に室内でたくさん使用する、パイオランシリーズの養生テープです。
ガムテープほどの接着力ではありませんが、下地によっては、塗膜や、シート貼りの建具・枠材等を剥離させてしまうので、場所ごとに、接着力を考え、剪定しています。
職人さんの手間がひと手間増えましたが、後々を考えると、とても安心。
分かりやすいように、わざと、緑のテープ(ボンドブレーカー)を途中で止めてもらいました。
窯業系サイディングの多くは、ハットジョイナーに青色や、NICHIHAの文字が印刷された、ボンドブレーカーが貼ってあるのですが、たまに、無いものがあります。
何故なのかは、正直わかりません。
これで、安心してコーキングを打てました。