急傾斜地区、土砂流出防止のために

擁壁上の土羽(土で勾配のついた箇所)の土が、大雨時には流れ出す恐れがあったため、ブロックで、土砂流出防止。

横浜山手地区では、よく見る景色。
急傾斜崩壊の可能性があったため、かつて施工されたようですが、凄いのは、補助金対象の条件をギリギリ満たせず、私費でアンカー施工の本格的擁壁を施工されたそうです。

少しでも、砂利等が落ちると、下の道路を通行している人や車に直撃してしまいそう。

法面(のりめん)の雑草類を取っていると、ややもすると、小さな砂利が転がりそうになる。

フェンスにしがみつきながら、自分が落下しないようにしつつ、砂利も落下しないように受け止めつつの作業。

現地調査時は、ハーブなどの草が生い茂っていたので分かりませんでしたが、下草を取り、腐葉土を避けていたら、擁壁から続く、メッシュ入りの土間コンが傾斜をつけたまま、打設されていました。

土を掘って、ブロック基礎をつくる計画から一転して、鉄筋を差し筋しながら、勾配なりのブロック積みに変更。

両端部は、コンクリートが打設されていなかったので、掘削して、基礎を打ってブロック積み。縦筋・横筋を多めに入れながら。

想定した人数では足りず、途中から私も師匠と一緒に、作業員へ転換。

ブロックの繫ぎにモルタルを入れ、金ゴテで目地を切りながら、鉄筋を傾斜なりに曲げて、天端均し。

管理上の扉が、内開きのため、ブロックも扉の開閉を妨げることが無いように。

オーナー様は、緑を大切にされていて、軽井沢のような、涼し気な植生をされています。

今後は、気兼ねなく植物を楽しめますね。