先進的窓リノベで、暑さ、寒さ対策

近年の猛烈な夏の暑さ対策と共に、電気料金が上がっているなか、冬場の暖房代を下げる効果の高い、【内窓】を先進的窓リノベ事業の補助金申請をして、取付けさせてもらいました。
(お客様に代わり、協力事業者のこちらでの申請が必要となります)

こちらの窓も。
窓枠の幅が、75㎜以上あれば、大きな傾きがなければ、2人で1時間~2時間ほどで、取付けできます。
2階建ての延床35坪程度の居室窓の全ての、内窓施工で、3時間前後で仕上がったケースもあります。

同時に、外壁に面する壁内部の、断熱材も入れ替えました。(既存のものは、性能が低く、ずれ落ちていいる箇所もありました)
(2025年4月からは法律が変わり、断熱材の厚みは100㎜以上のものを使用しないといけない法律となっていますが、この建物では、ある程度古い設計施工の為、他とのバランスを考え、通気層を確保し、結露しにくい50㎜厚で施工しました。築年数の古い建物への対応が難しい時代になりつつあります。建替えた方が手間が掛からないとはいえ、ここ最近の建材費の値上がりにより、解体・新築費用の爆上がりにより、一般の若手のサラリーマンの給与では、建て替えが、難しい時代でもあり、施工側としても悩ましいところです)

この壁面には、壁付けテレビを取り付けるため、先行して配線類・下地補強(垂木とベニヤ)を仕込んでおきました。

電源・LAN・Wi-Fi その他をなるべく隠れる位置に計画し、内窓・断熱材交換で、熱損失が少なくなった空間に、新たにエアコンを取り付けましたが、エアコンの馬力もあまり大きくないもので対応できました。
※この写真は、まだ内窓を取り付ける前。

これまでの雨戸と、1枚ガラスに、樹脂枠で2枚複層ペアガラス(内部アルゴンガス入り)、さらには断熱材を変えたことにより、
熱伝導率【W/(m・k)ケルビン】が低くなり、熱が伝わりにくくなり、
熱還流率(U値)は小さくなり、内外の熱の移動が少なくなり、確実に断熱性能が上がっています。

要は、冷房時も、暖房時も、エアコンの効きが良くなり、省エネ(CO2削減)に貢献します。春・秋の過ごしやすい時期は、窓を開放して、昔ながらに網戸で自然の風を通すことにより、より、CO2削減に寄与します。

ここからは余談ですが、
春・秋の網戸の使い方が効果的になりやすいのは、近頃の新築ではZEH(ゼッチ)住宅であることが、主流ですが、築年数の古い住宅は、必要換気量は、1時間当たりに0.5回、室内の空気が、外部の新鮮な空気に入れ替わらなければならないという建築基準法に則って(他に1人当たりの専有面積から求める手法も)計画されているので、放っておいても、家のいたる箇所からの隙間から、自然と換気されているので、窓の開け閉めを行えば、さらに換気量は増え、室内の呼吸において有害なCO2(人間が発するものも含む)が減少し、今時の住宅に比較して、換気という観点からは、窓の開け閉めを伴えば、窓の大きさが比較的大きい、築年数の古い建物には有効なケースもあります。
一方で、太陽光発電等の自然エネルギー(創エネ)に関しては、イニシャルコストの回収、屋根材の劣化度、パワーコンディショナー等の交換部材の経費、パネル撤去時のカドミウム等の処理手法、パネル作成時に使うエネルギー量(化石燃料での作成時)の多さ、鉱物掘削時の環境問題整備を行えているか等、これから世界的に考えていかなければならない課題が多く、専門知識の低い私には、まだまだ勉強不足により、将来的に分からない点が多いです。現在、一時的ながらもEV車販売の失速からも、今現在の解答を出せる方は、少ないと思います。正直、難しいです・・・。新たな技術開発に期待しています。
(当社としては、将来も含めて、自信を持った提案を求めているので)